【正珪酸】きゅうり

【正珪酸】ポット栽培によるきゅうりの生育試験

正珪酸を育苗期から収穫期まで定期的に散布することによって、収穫・収量に影響があるか調べました。

試験の概要

【供試品種】

 強健夏秋きゅうり

【試験区】

 1.対照区

 2.正珪酸区     各3ポットずつ 

【栽培暦】

 ’14/4/7   播種

 ’14/5/2   1回目;育苗箱への葉面散布

 ’14/5/20 ポットへ定植 ※

   ’14/5/21 2回目;葉面散布

   ’14/6/3   3回目;葉面散布

 ’14/6/11 カルグッド70を葉面散布 

 ’14/6/13   4回目;葉面散布

 ’14/6/23   5回目;葉面散布、潅水

 ’14/7/1   6回目;葉面散布、潅水

 ’14/7/3   グリーンジェル6-9-6 300倍を潅水

 ’14/7/11   7回目;潅水

 ’14/7/22   8回目;潅水  

 (赤字は、正珪酸区のみの処理)

【収穫時期】

 2014/6/17-2014/8/1

●アタリヤ「強健夏秋きゅうり」

◆特性◆
・夏秋栽培で発生が多いうどんこ病に強く、家庭菜園で育てやすい

・果実は20センチ位に良く揃い光沢があり、濃緑色の美味しいキュウリ

※自社内の畑の土に、発酵鶏糞を混用し施用


◆定植時の苗の様子◆

◆収穫後期の様子◆

撮影日:2014年7月3日

◆葉面積の比較◆

定植直後、対照区と正珪酸区での差はほとんどありませんでしたが、6月中旬より成長に差が見られ、7月上旬には左記写真のように正珪酸の葉の大きさが対照区に比べ1.5倍程度大きくなり、葉が硬くなりました。また、茎の高さも正珪酸が1.3倍程高くなっています。


◆週別の積算収量・収穫数◆

◆収穫後の根の比較◆

根の重量(g) 3株合計 平均
対照区 32.8 10.9
 正珪酸 72.4  24.1

試験結果・考察

 正珪酸区では、収穫数・収量ともに約2倍増加し、収穫後の根の重量も約2.2倍となりました。

 これらはケイ酸による根張りの増強、ケイ化細胞が増殖することによる光合成の促進等が考えられます。