【正珪酸】水稲 出穂期への使用例

散布時期: 出穂期初期ならびに出穂期最盛期の計2回です。
散布方法: 正珪酸を1,000倍希釈し、1m2当たり希釈液100㏄散布ください。
(10aの場合、水100Lに正珪酸100㏄を混和したものを散布)
※高濃度少量散布も可能です。
出穂期に正珪酸を散布する事により、出穂後の受光態勢が向上葉色が高く維持され生育後半の実入りの向上不捻の減少遅れ穂が有効穂となる事により、増収効果が期待できます。

 

10aあたり1回の散布のコストは340円です。正珪酸1Lで1ha散布できます。

是非、収量アップ・高温対策に正珪酸をお試し下さい。

【登熟期になぜケイ酸??】

 

 近年の異常気象による高温で、白未熟粒の発生など品質低下が問題になっています。白未熟粒は高温により引き起こされますが「ケイ酸不足も白未熟粒を助長する」と指摘されているそうです。

 ダムや水路がコンクリートになったことで、水や土壌から自然に供給されるケイ酸量が年々減少し、水田の土壌中のケイ酸が全国的に不足しています。ご存じの通り、ケイ酸は水稲にとって欠かせない成分で根張りの向上、倒伏防止、稲体の強化に効果があると言われています。

 秋田県立大学の研究で、登熟期にケイ酸質肥料を施肥した水田は、無施肥の水田に比べて高温に見舞われても乳白米や着色粒を軽減する効果が高く高温障害に強いことが分かったそうです。同大学の吉田教授によると「ケイ酸の吸収で高温でも根の活性が保たれ、水分が吸収できる」との事。高温下でも根が働き、稲体内に水が十分供給できれば蒸散で温度上昇を妨げ、高温下で阻害されがちなでんぷんの生成、転流も維持できるとみられています。

   (2015年3月12日付日本農業新聞「水田 全国でケイ酸が不足」より一部抜粋)