第35回施設園芸総合セミナーに参加しました

第35回施設園芸総合セミナー

 2014年2月20・21日に開催された『第35回施設園芸総合セミナー』に参加しました。会場には多くの来場者がいましたが、生産者の方よりも企業や研究者の方が多い印象を受けました。前回参加したトマト・キュウリサミットでは、生産者の方が多かったので、セミナーによって参加者層にも違いがあるのですね。

 

 今回は、第2部の<トマト高収益施設園芸の実現を目指して>を聴講しました。いかにして高収益を得るか…。経営に関する話は、生産者だけではなく企業経営にも通じるものでした。

 

 皆さんもご存知の通り、利益とは「利益=売上げ-経費」。利益を上げようとするとつい短絡的に経費を削ってしまいます。ハウス栽培だったら、重油の削減や人件費の削減。でも今回のお話では、「経費の削減は利益率の改善に繋がっても、事業の成長には繋がらない!いかに経費を下げるかではなく、いかに売上げを上げるかを考えなくてはならない!」との事でした。確かにその通り。経費の削減には限度がありますが、収量増加は工夫と努力次第で無限ですよね。同じ労力でも、マイナスな作業(経費削減)よりもプラスな作業(収量増加)の方が精神的にもやる気になります!

 いかにして収量を上げるか。それには、しっかりと経営計画を立てる事が大事だそうです。ハウスには何本定植できて、何トンの収穫が理論上可能なのか。実際の収穫数とのギャップの原因はどこにあるのか。しっかり考えながら、作業するということです。農業においても、PDCA(Plan[計画]Do[実行]Check[評価]Action[改善])サイクルが重要というお話でした。

 農業もビジネス。戦略をもって生産しないといけないという事ですね。

 

 今回のセミナーは、トマトの園芸知識だけではなくビジネスマンとしても大変勉強になりました。当社も経費を節減せずに、売上げ向上を目指します!

 まずは、一人でも多くの生産者の方に当社製品を試してもらえるように頑張ります。